-理由-

なぜ 暑いと感じるのか
なぜ 寒いと感じるのか

なんのために 暖かいと感じるのか
なんのために 冷たいと感じるのか

なぜ 光のかけらを感じるのか
なぜ 大気の流れを感じるのか
なぜ 空気の振動を感じるのか

なんのために においを感じ
なんのために あじわうのか

なぜ この世に生まれ
なぜ 消えていくのか

なぜ 空間が存在し
なぜ 時を刻むのか

広大な宇宙があり
沢山の銀河があり
無数の星があるのに

なぜ わたしたちは
地球という星を選び

息を吐き出し
吸い込むのか

なぜ 他を食らい
他の糧となるのか

なぜ 喜び
なぜ 悲しみ
なぜ 恐怖し

なぜ 笑い
なぜ 怒り
なぜ 涙し

なんのために 愛するのか

なぜ 記憶を持ち
なぜ 知識を持ち
なぜ 感情を持ち
なぜ 文字を持ち
なぜ 言語を持ち

なぜ ものを考え
なぜ 技術を磨き
なぜ 創造を続け

そして生きるのか

なぜ 新たな命を育み
一方でそれを奪うのか

なぜ 眠り
なぜ 目覚め

なぜ 信じ
なぜ 裏切り

なぜ 出会い
なぜ わかれ

何かを造り
何かを壊し

何かをまもり
何かを傷つけ

何かを決意し
何かに絶望し

何かにすがり
何かを見下し

いのちを救い
いのちを奪い

そこまでして
生きる意味は

いま このとき

存在する理由は

高校時代にバス待ってる間に携帯で書いた文。
オリジナルの世界観からは離れています。
対義語、リズム感、そして文字数に気を使ったのを覚えています。
世界には分からないこと、不思議なことのほうが多くて、
分かってること、当たり前の事のほうが、
実はとても少ないんじゃないかと思います。