エディシス

緑の鱗、オレンジ色の棘と翼膜、茶色い鬣と赤い瞳を持つ。
人間であるカリシアの夫で、クルサスの父。
竜の中ではかなりの大柄。
ライエンとは大親友で、お互いに信頼しあっている。
出身は霧幻島だが、カリシアと結ばれたあとはシルヴァヌスの村で暮らしている。

今はとても落ち着いているが、竜とは思えないほど強い好奇心を持ち、
親から話聞かされていた人間界への強い憧れから
二十数年前に周りの制止を振り切って単身島を飛び出した。
しかし、当時人間に対する知識をほとんど持っていなかったため、
人間の常識と竜の常識の差から騒動を起こしてしまう。
わけも分からずうろたえるばかりの彼を、
たまたま通りかかったカリシアが助けたことがきっかけでカリシアと知り合った。
その後、彼女と暮らしながら人間のことを少しずつ学び、
彼女との関わりの中で次第に惹かれあい、ついに結ばれる。
人と竜という異種族間にもかかわらず、奇跡的に子供をもうけ、クルサスと名付けた。

村人達からとても慕われており、竜の姿をとることはほとんどなかった。
ただ、クルサスの母語が人の言葉と幻竜語であることからも分かるように、
幻竜語は頻繁に口にしていたようである。

8年前の魔物の襲撃の際、クルサスを庇って力尽きる。