レムナードルテ

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名前 レムナードルテ(Lemunerdolte)
愛称 レナード
種族 人間(混血)
性別 属性 闇・炎
年齢 24歳 一人称
身長 171cm 利き手
武器 片手剣(武器名:ガエーデ)

◎基本設定

愛称はレナード。
シルリースの村で暮らしている剣士で、
封印術と解放術という、魔法とは少し違った力を扱う少し変わった血筋の青年。
これらとは別に魔法も扱うことができる。
ミジェロ、フローラとは幼馴染。
基本的に来る者は拒まない性格。
冷静な面とやんちゃな面を持ち合わせ、妙なところで頑固なところがある。
さまざまな地域から寄せられる依頼をこなすことで生計を立てている。
真剣を持つことがゆるされてから間もないころに両親を亡くし、
以後祖母によって育てられた。

甘いものが好きで、特にチョコレートが大好物。

◎詳細設定(クリックで開閉:非常に長文)

シルリースの村で暮らしている剣士。
封印術と解放術という特殊な力を扱う血筋の青年。
封印術と解放術は厳密にいうと魔法ではないため、
魔力をはじく性質を持つルブレトの魔石の影響を受けない。

観察力に優れ、常に冷静に物事を見極める。
その一方で、一度悪戯心に火がつくと急に子供っぽくなり、
悪乗りしたりふざけたり、やんちゃな面も見られる。
常に先を見越して行動を起こすが、少々言葉足らずなところもあり、
疑問や誤解を与えてしまうことも多い。
言葉足らずなことをよくミジェロに指摘され直すよう言われていたが、
一度思い込むと曲げない頑固な面があり、あまり聞く耳を持とうとしなかった。

基本的に来る者は拒まず暖かく迎え入れる性格で、剣士としての腕も非常に高い。
その人柄と腕の良さから、村人たちからの信頼は厚い。
さまざまな地域から寄せられる依頼をこなすことで生計を立てている。
人から頼られることは多いが自分から誰かを頼るのは苦手で、
誰にも相談せず自分で解決しようとしてしまうところがあり、
言葉足らずな面も相まって村人たちに心配をかけてしまうことも多い。

物を作ったり細かい作業をするよりも、体を動かすことの方が得意。
料理や裁縫などは苦手で、生活に必要な最低限のことくらいしかできない。
エクセイブが料理に楽しさを見出してからは
エクセイブが彼の食事を(勝手に)作るようになったが、
そのせいで目や舌が肥えてしまったのか、自分の作る料理に絶望するようになり、
もうちょっとマシな料理を作れるようになりたいと思い、
フローラに料理を教えてもらうようになった。
運動神経がよくスポーツは得意で、臨時の選手としての依頼も来るほど。
出先で食料調達のために狩りをすることもあり、成功率はかなり高い。
しかしどういうわけか魚に嫌われており魚釣りが壊滅的に下手。

普通の人よりも生まれつきかなり魔力の量が少なく、あまり魔法は得意ではない。
そのためか、ミジェロやフローラと比べると周囲の魔力の変化の影響を受けやすく、
魔力欠乏症や魔力中毒の症状も出やすい。
魔法は武器に纏わせたり威嚇や目くらましなど補助的に使うことが多く、
魔法を主力攻撃に使うことは滅多にない。

真剣を持つことができるようになった年から毎年欠かさず闘技大会に出場している。
初出場時は予選落ちという結果に終わったが、その後順調に成績を伸ばし、
現在の最高記録は準優勝。今後の目標は優勝トロフィーを持って帰ること。
今まではずっと個人戦に出場していたが、エクセイブが村に来てからは、
エクセイブ、ミジェロ、フローラと共に初めて団体戦に出場した。
レナード以外は闘技大会初出場だったものの、順調に勝ち進み好成績を収めた。

依頼で各地を訪問しているため人脈は広い。
彼の仕事ぶりを気に入り、依頼を出すときは彼を指名するようになった人も多い。

仕事柄、多くの人と交流するため、オッドアイの者と出会う機会も比較的多い。
一度受けた仕事は、人の道から外れるようなこと以外は
必ず最後までやり遂げることを信念としているため、
たとえ相手がオッドアイであったとしても依頼はしっかりこなしていた。
始めのうちは抵抗はあったものの、
依頼を受け続けるうちに意外とオッドアイを持つ者は多くいることに気付き、
最近ではほとんど抵抗はなくなった。
また、自身の持つ封印術の力は特殊な力であるためにシルリースの村以外では理解されづらく、
必要に迫られ力を使用し、その説明をしても気味悪がられることも多々あり、
できる限り人前では使わないようにしている。
そのことからオッドアイのことは他人事と思えず、
オッドアイに対して一定の理解を示している。

両親は共に剣士であったため、彼自身も両親の影響で剣士となった。
彼の剣術は両親から学んだもの。
訓練には刃の付いていない訓練用の剣、もしくは木製の剣を使用していたが、
15歳の誕生日に真剣を持つことを許され、両親から剣が贈られた。
この剣が以後彼の生活を支える大切な剣となる。

真剣を持つようになってからは両親とともに実戦での経験を積むようになった。
両親との初めての実戦は村の外での魔物の討伐だった。
魔物自体はそれほど強い相手ではなかったものの、初めて本物の魔物を前にした彼は、
恐怖と不安と緊張から足がすくんで動けなくなってしまった。
何もできずに立ち尽くす彼に襲い掛かる魔物を両親は見事な手際で討伐して彼を助け、
それを見た彼は両親への憧れをより強いものとし、
両親のような強い剣士になりたいと思うようになる。

シルリース荒野を包む魔力の嵐を浄化する儀式の際、エクセイブの輸送を依頼される。
輸送中、もしエクセイブが不安定な状態になった際、
封印術で彼の安定が図れる剣士という理由からだった。
実は400年前の儀式の際にエクセイブを輸送した剣士、ディニーエイルの子孫。
浄化の儀式の工程がすべて終了したあと、あてのなかったエクセイブを村へ迎え入れ、
それ以来エクセイブと行動を共にすることが多くなる。

自身の腕ともいえる剣をとても大切にしており、
普段から剣に対し声をかけ、まめに手入れも行っている。
愛用している剣の名前はガエーデ。名前はレナード自身が付けた。
この剣はレナードが初めて持つことを許された真剣であり、
彼にとっては特別で思い入れのある剣である。
エクセイブを迎え入れたあとはガエーデを使う機会が相対的に減ってしまい、
部屋に置きっぱなしになることが多くなったことを少し気にしていた。
また、エクセイブの訓練を優先したことで結果的に報酬の安い依頼を受け続けることになり、
次第に生活が苦しくなってしまい、
報酬の高い危険を伴う依頼や失敗の許されない依頼を受け続けざるを得なくなった。
そのため、一時期エクセイブよりも使い慣れたガエーデを優先的に使っていた時期があったが、
エクセイブへの説明が不十分だったせいで誤解を招いてしまい、
寂しい思いを募らせたエクセイブがガエーデに嫉妬して事を起しかけたことがあった。
エクセイブはレナードの気を引きたい一心で、
レナードが寝ている間にガエーデを持ちだして隠そうとした。
その際ガエーデに触れたことで、
エクセイブはガエーデに宿っていたかすかな心を感じ取り思いとどまる。
その後、エクセイブは事を起しかけたことを、レナードは言葉足らずだったことを謝罪し和解。
この出来事により、さすがにレナードもしっかり言葉にして伝える大切さを痛感し、
以後考えを丁寧に言葉にするよう心がけるようになった。

ガエーデもエクセイブもどちらも大切に使いたいという気持ちから、
レナードはどちらも同じように使える方法をずっと考えていた。
その結果として、エクセイブは分身を使うなどして彼一人でも戦うことができるため、
エクセイブに依頼に同行してもらい、
状況によってガエーデと元の姿のエクセイブを使い分けるようになった。

封印術は相手のさまざまな能力を封じて自由を奪うこと、
また世間からは理解されづらく冷たい扱いを受けたことも多かったことから、
レナード自身はあまり封印術のことをよく思っておらず、
出来るだけ使わずにいたいと思っていた。
ときには血筋や特殊な能力を持って生まれたことを恨んだり、
捨ててしまいたいと思うことすらあった。

封印術や解放術は、体の成長や本人の技術の向上に応じて新しい力に目覚め、
その際体が適応しようとして気分が悪くなったり高熱が出たりすることがある。
この時本人が素直に力を受け入れれば体調不良になる以外は特に何も問題は起こらないが、
拒絶した場合は心と体の不一致からひどい苦痛を伴い、
さらに受け入れられなかった力が溢れだして、周囲に何らかの影響を与えてしまう。
レナードの場合、特に封印術に対して否定的であったため、
受け入れられなかった封印術の力の影響が周囲に出てしまい、
村全体を覆うほどの強力な結界を発生させて、
中にいる者を閉じ込め、外からの侵入も遮断してしまう。

本人の技術の熟練度にもよるが、
基本的に素直に受け入れれば成人するころまでにはすべての力を得る。
しかしレナードは力を得ることを拒み続けてきたために習得が遅く、
まだすべての力を得ていない。
大人になるほど拒絶した時の苦痛は大きくなるが、
それでもレナードは力に目覚めるたびに拒絶し続け、
結界を発生させ、苦しみながら嫌々ながらに力に適応していった。
成人を迎えた後で初めて力に目覚めたのはエクセイブを迎え入れた後のことで、
この時は特に苦痛がひどく、「嫌だ、力なんていらない」と声を上げ続け、
彼が苦痛に耐えきれず大きな叫び声を上げるたびに
結界が分厚く頑丈になっていくほどだった。

本人は気付いていなかったが、実は無意識のうちに普段から微弱な力を使っていた。
レナードから溢れる相手を思いやる気持ちが、
封印術や解放術として現れていたことによるものだった。
村人によると、彼に労われた日はぐっすり眠れて次の日すっきり目が覚めるといい、
また、子守をすればどんなに大泣きしていた子もすぐに気持ちよさそうに眠り、
目が覚めた時もいつも機嫌がいいらしい。
同じ理由から子供たちから抱っこをせがまれることも多い。
エクセイブも毎回彼の行う手入れの途中で眠ってしまっている。
それ以外にも、相手の不安な気持ちを和らげたり、
怪我の傷口を優しくなでると傷口をふさいで痛みも抑え、
傷の治りも早く傷跡は残らずきれいに治ったりと、様々な場面でその力が活かされていた。

また、暴走を抑えるために彼の封印術を受け続けていたエクセイブは、
彼の力が「奪う」だけではなく、ときにそれ以上のものを「与える」ことを知っており、
再び力に目覚めて苦しむレナードにそのことを話す。
フローラやミジェロをはじめ、村人達も自身の体験や思いをレナードに伝え、
レナードは初めて自分の力が役に立っていること、必要とされていることを知る。
そして封印術に対する考えを改め、その力を受け入れることを決めると、
その後は苦痛を感じることなく適応する。
ただ、苦痛はなかったものの、
今まで習得が滞っていた分を体が一気に取り戻そうとして長期間高熱が続いた。
食事もままならないほどにまで体力を消耗し、一時危険な状態にまで陥ったが、
祖母や友人たちの介抱や自身の意思の強さによって持ち直し回復した。

親友たちによって大切なことに気付いた彼は、
封印術と解放術との上手な付き合い方を模索し始めた。
封印術と解放術は本来対になる存在で、意図しなくとも必ず同時に使用するものだが、
彼はそれぞれ別の力と解釈しており、
そのことが封印術と解放術に対する誤解と意識のズレを生んでいた。
力をしっかりと受け入れてからは、
自身の持つ力に対する正しい知識を得るため日々勉強している。