貨幣名と共通単位の使い分けについて

日本円にたとえると、共通単位のシャラフは円、
アクティやララフィなどの貨幣名は5円玉や10円玉のような意味。
金額表示に厳密な決まりがなく、貨幣名も併用しているために非常にややこしい。
以下、円とシャラフが同価値の物として例を挙げながら説明する。

◎使う貨幣の種類が少ない場合

例えば15円の物を買う場合、レジでは「15円です」と告げられる。
これに対してぴったり払いたい場合、普通は10円玉と5円玉を一枚ずつ出す。

これをシャラフに置き換える。
10円玉はララフィ、5円玉はアクティとなる。
レジでは貨幣名を使った「1ララフィと1アクティです」、
または共通単位の「15シャラフです」と告げられる。
前者は「10円玉1枚と5円玉1枚です」、後者は「15円です」のような意味となる。
これに対してお金を払うときは、ほとんどの場合、ララフィ1枚とアクティ1枚を出す。
このように、使う貨幣の種類が少ない場合は
貨幣の種類と枚数で告げられることが少なくない。

◎出す貨幣の種類が多い場合

次に、1376円の買い物をするとする。
円の場合レジでは「1376円です」と告げられる。
ぴったり払いたい場合、

1000円札1枚、
100円玉3枚、
50円玉1枚、
10円玉2枚、
5円玉1枚、
1円玉1枚

を出すことになる。

これをシャラフに置き換えた場合、
いちいち「1フラーヌと3ディールと1マグーヴと…」
と言っていては時間がかかり分かりづらくなる。
そのため、共通単位で「1376シャラフです」と言われるのが普通。

これに対しても、円と同じように

フラーヌ紙幣1枚、
ディール紙幣3枚、
マグーヴ硬貨1枚、
ララフィ硬貨2枚、
アクティ硬貨1枚、
シャラフ硬貨1枚

を出すことになる。
金額が大きくなり使う貨幣の種類が多くなると、共通単位で告げられることが多い。

つまり、使う貨幣の種類の数によって、貨幣名と共通単位を使い分けている。
しかも使い分けているのはレジだけでなく、値札も割引表示も全てである。
そして使い分け方が店によって違うために、非常にややこしくなってしまう。
ややこしくて不便であろうが、表記の仕方を統一するのは難しいようだ。