魔法石と魔晶石

魔力を宿した石。
普通の石に魔力が宿ったものを魔法石、
魔力自体が結晶化し石のようになったものを魔晶石という。
魔法石よりも魔晶石の方が強い力を持っている場合が多い。

魔法石はごく一般に見られる石で、魔石と呼ばれることが多い。道端で拾うこともできる。
ただし、不純物が多く、含まれる魔力が多種類に渡るうえ、
含まれる魔力自体ごく微量なため、多くの場合そのままでは使い物にならない。
錬成をすることで不純物と不要な魔力を取りのぞき、合成することで魔力を高め、
削りだすなどの加工をして変換効率をよくすることで、はじめて石の魔力を使うことができる。
もっとも、それほど難しい技術ではないので職人は各地に多く、
一般人でも簡単なものなら加工できる者もいる。
また一部の地域では純度の比較的高いものが産出されるため、普通はそれらが使われる。
また道端でもまれに純度の高いものが見つかる場合もある。
石は含有する魔力を全て放出すると効力を無くし、見た目もただの石になってしまうが、
しばらくすると大気中の魔力を充填して元の輝きを取り戻し、再び使用可能になる。
石によって充填する魔力の種類と量が決まっているため、別物になってしまうことはない。

魔晶石は高濃度の魔力が結晶化したもので、非常に強いエネルギーを持っている。
魔力の強さと量は大きさに比例し、より大きなものほど強大な力を持つようになる。
石に魔力が宿った魔法石と違い魔力そのものの固まりなので、
純度は非常に高く、そのままでも十分な威力を発揮する。
ただし、魔力を全て放出すると消えてなくなってしまう。
ある属性の魔力が極端に高い場所にできやすいが、多くの場合人は立ち入りにくく入手は困難。
にもかかわらず効率は悪いため、日常的にはほとんど使用されることはない。
また特定の地域では、魔力が結晶化するのではなく、液化する現象も確認されている。