人間について

大陸のほぼ全域を活動領域としている種族。
適応力と繁殖能力の高さから圧倒的に数が多い。

かつて混血は禁忌とされていたが、現在は混血の者も多く存在する。
純血の種族は属性によって6つに分かれており、
光のエルジェ族、闇のデルヴィ族、風のバイラス族、
森のルナリフ族、水のアクエル族、炎のホムリア族が存在する。
以前はこれに加えて氷の民が存在していたが、何らかの原因により滅びてしまった。

各種族の詳細は、「種族/人間族」を参照のこと。

◎特徴

知恵の民と呼ばれることがある。
翼の有無や耳の形、身長など種族によって細かな差はあるものの、基本的な部分は変わらない。
多彩な髪色や眼の色があるが、純血の場合、それらは種族ごとにある程度決まっている。
情報収集のほとんどを視覚に頼っており、次いで触覚、臭覚、聴覚、味覚で情報を収集する。
場合によっては魔力の強弱や割合を判断材料にする場合もある。

容姿で年齢がわかりやすい。
寿命は種族にもよるが60~80年ほどである。
寿命は短いが、人間族同士なら子を成しやすいため、繁殖力が非常に高く数が多い。
また、その数の多さから、いくつかの集落に別れて暮らしている。
もともとは種族ごとに分かれていたが、後述するとおり混血化が進んだため、
純種族のみの集落は存在しない。

言語を使って意思疎通をし、現在は現代語を使用する。
現代語に移行したのは比較的最近で、
それまでは発音や文法の違う別の言語が使用されていた。
また、文字を使用することも特徴のひとつである。

◎種族意識

人間族は他族と比べると種族意識(自己意識)が高い傾向にある
(人間として、あるいは○○族としてなど)。

現在、純血族6種族と混血の者が存在する。
現在は混血の者が全人口の約3分の1を占めるが、
かつては純血族7種族が存在し、混血は禁忌とされていた。
しかし混血の者が増えるにつれ禁忌という意識は薄れ、ごく一般的なものになった。
また、純血の者よりも混血の者の方が丈夫な身体を持っていることが多い。

人間族は、人間・幻獣・竜といった根本的に違うものを分けるときも、
エルジェ・バイラス・ルナリフといった人間同士を特徴の差で分けるときも
同じように「種族」という言葉を使っている
(例として「人間と竜は種族が違う」「エルジェとデルヴィは種族的に近い」など)。
ただし、人間族を分ける意味での「種族」は、意味合い的には「人種」「民族」に近い。

◎性質

好奇心と探究心が強く、観察力と行動力に優れる。
道具をまるで体の一部のように使い、ものを作る器用な手先と技術を持つ。
その器用さに相応しく、高い技術習得力を持ち合わせる。
身体能力は他族と比べると全体的に低いが、応用力があり、
観察力・行動力・技術・経験を駆使することで何でも道具に変え、それを補う。
家と衣服、多彩な道具を用いることで、さまざまな環境に適応し、活動範囲を広げた。

数多くの感情を持ち、良くも悪くも欲望が特に強い。
彼らの欲望・好奇心・技術力が彼ら自身の生活環境を発展させた。
生きることに直接関係のない娯楽を楽しむ特性があり、これも欲望の一つである。
また、感情の中でも「優越感」を特に好み、「劣等感」を非常に嫌う。
このため、心が不安定になった際、自分を持ち上げ相手を下げることで
劣等感や恐怖心を優越感に変えて安心しようとする。
このことが、結果的に他族には無い「差別」を生むことになった。
多彩な感情を持つあまり感情に翻弄されやすい種族ともいえる。

物の売買という独特の文化を持つ。
お互いに必要かつ同価値と思われる物を交換して手に入れていた
「物々交換」の発展形であり、
貨幣の発明により価値そのものを所有することが出来るようになったため、
形のない価値に対しても対価交換が出来るようになった。
また、自分の所有する価値の範囲で、同じ価値のものの中から
自分の好きな時に自分の好きなものを選んで手に入れることが出来るようになった。