魔力と属性

属性の文様

魔力とは、大気と大地と水、そして命に含まれるエネルギーのこと。
属性とは、魔力の性質や種類のこと。
魔法はこのエネルギーを意志の力によって濃縮、変換、解放したもの。

魔力には、光・闇・炎・水・森・風の6種類があり、地域によって各種の濃度の差がある。
全ての属性を統べる虹という属性も存在するらしいが、
詳しいことはほとんど分かっていない。

これらの6属性から派生した属性に、雷・重力・熱・氷・地・音が存在する。
雷は光に、重力は闇に、熱は炎に、氷は水に、地は森に、音は風にそれぞれ含まれる。
光と闇、炎と水、森と風がそれぞれ対をなす。

全ての生物はかならずいずれかに属する。有せる属性は1~2種である。
複数の属性を持つ者は、多種類の魔法が扱える分、
基本的に単属性の者より一属性あたりの力は低くなる。
属性は親から遺伝し、数や種類は両親のものからランダムに選ばれる。
基本的に対をなす属性同士が同時に現われることはなく、
互いに干渉しあってどちらかが残るが、稀に対属性を持って生まれる者もいる。

混血の場合は、属性として現われたもの以外にも他属性を内包している場合があり、
これを「隠れ属性」と呼ぶ。
混血化が進んだ今、隠れ属性が子に現われる場合も多いため、
子と両親の属性が一致しない場合も多々ある。
また、複雑な混血の場合であっても単属性(=純粋な属性)になることは珍しくないが、
混血児に純粋な光属性、闇属性が出る事はまず無く、
人間の純粋な光属性はエルジェ族、闇属性はデルヴィ族が有する。

全ての生物は、常に魔力を体内に取り入れ排出して循環させ、
自身の魔力を磨くことで生命を保っている。
魔力の量が多すぎると中毒症状を、少なすぎると欠乏症を起こす。
ただし、生物はみな自分の許容範囲外の場所を本能的に避けようとするため、
日常生活の中でこれらの症状に陥ることはまず無い。
許容範囲は種族によって差があるほか、固体差も大きい。
また、自分の属性の魔力が適度に高い場所では、実力以上の力を発揮できる場合がある。