世界観のコンセプト


『光が「善」で、闇が「悪」とは限らない』

これが、この世界の根底に流れるテーマです。

このことをテーマとした理由、それは「光」と「闇」に対する概念への疑問からでした。
光は良いもの、闇は悪いものとして扱われることが非常に多い気がするのです。
世の中のRPGは、設定こそ違えど
「光の勇者(戦士たち)が闇の魔王(悪の根源)を打ち倒す」という筋のものが大半です。
しかも闇の魔王は世界を我物にすることが目的だったりします。
現実の世の中でも、光は「希望の光」「光輝く未来」など良いものとしてのイメージがあり、
闇は「心の闇」「闇商人」など良くないもののイメージとして扱われています。
しかし私たちは、朝、太陽が昇ると活動を始め、
夜、太陽が沈んで暗くなると眠りにつきます。

光の中で活動し、闇の中で休息を取る―。

私たちは、光から生きるための活力を、
闇から疲れを癒す安息の場を貰っているのではないでしょうか。
どちらが良い悪いではなく、光と闇は表裏一体で、どちらも等しく必要なもの。
どちらが欠けても世界は成り立たない。

これが私の光と闇に対する考え方となり、この世界を生み出すきっかけとなりました。

この世界は、RPGを意識したファンタジーな世界観になっています。
国という単位はなく、人と獣の他に、竜と魔法が存在する世界です。

遥か昔、光が命を、闇が命の生活の場を作り、
光と闇も命となって世界に溶け込んでいきました。
しかし、時の流れからこの事実は人々から忘れさられました。
光と闇は同等の力を持っていますが、人々は見た目から闇を恐れ、
闇を邪竜、つまり悪として封印したことで、
世界のバランスが崩れ、休息の場を失った光は暴走し、
世界はゆっくりと崩壊へ向かっていきます。
そして、この世界に「闇を取り戻すため」に、
しいてはライエンの復活のために、ルーディオたちが旅をすることになります。

よって悪の根源は存在しませんし、当然目的は悪を倒すことではありません。
ある意味必然的に起きてしまった事態で、旅の目的は軌道修正です。

といっても、今の段階ではお話しらしいお話は無い状態で、
この世界観のもとでキャラクターが思い思いの生活をしている状態です。
い、いつかちゃんとした話を作りたい…!(希望

長くなりましたが、以上がこの世界観のコンセプト、もといテーマ設定とその理由です。
少しでもご理解いただければ幸いです。