月光と影

月光は、世界創造の際、夜を司る闇の心に希望と活力を与え、
世界を見守る助けとして昼の神鳥が残していったもの。
影は、同じく世界創造の際、昼を司る光がいつでも休むことができるよう、
安息と眠りの場として夜の黒竜が残していったもの。

昼光(太陽光)が光の世界に属する光、夜闇が闇の世界に属する闇だとすれば、
月光は闇の世界に属する光、影は光の世界に属する闇である。

月光は銀鱗の飛竜、影は黒翼の巨鳥の姿をとる。
月は一つしかないため、月光の化身である銀鱗の飛竜は1体しかいないが、
影は無数に存在しているため、
影の化身である黒翼の巨鳥は複数個体存在し、集落を形成して暮らしている。
月光と影は性別が決まっている神鳥と黒竜とは違って、男女どちらにもなる可能性がある。
世代交代の仕方は、月光の場合、女性なら神鳥に準じ、男性なら黒竜に準ずる。
影の場合は複数個体存在するので互いに交わり子を成す。

銀鱗の飛竜の寿命は約1万年、黒翼の巨鳥の寿命は約1000年ほど。