魔法と幻竜語

この世界には、「魔法」という力と、よく似た「幻竜語」という竜の言葉の力がある。
ここではその性質の違いについて解説する。

☆幻竜語とは…

ライエンを含む、霧幻島に住む竜たちが使用している言葉。
元は竜独特のうなり声で、人の姿でも扱えるように言葉として改良したもの。
人間には発音が難しく、この言葉を話せる者は数少ない。
幻竜語は言葉自体に特殊な魔力が込められており、
使う者によっては強大な力を解き放つことができる。
その力は、使う者の武器となり、盾となり、祈りとなる。

仕組みとしては、人の言葉のローマ字表記の逆さ読みである。
人の名前は人、竜ともに共通。

例:
「Eamatisayi owadarakotorokok oneraw,Oyutegnamikisukutu ukayagakinuroy… .」
(訳:“夜に輝く美しき満月よ、我の心と身体を癒したまえ…。”)

◎魔法
◎幻竜語
<簡易設定>
<簡易設定>
威力と同等の精神エネルギーを消費するため、
体力の消耗が激しい。
魔法より小さな力で、
魔法より大きな力を引き出すことができ、
体力の消耗もあまりない。
特に治癒魔法の場合はお互いの身体に
大きな負担がかかる。
治癒術の場合でも、
お互いの身体にほとんど負担がかからない。
特別な技術は必要なく、
誰にでも簡単に扱えるのでよく利用される。
魔法よりも効果が高く理想的だが、
扱える者が少なく発動できる状況も限られる。
即効性はあるが持続力はあまりない。
即効性はあまりないが持続力に長ける。
<詳細設定>
<詳細設定>
心を集中させ、精神力をそのまま
別のエネルギーに変換し、解放する。
より高度なものほど、それ相応の実力と精神力、
そして集中力が必要。
言葉に込められた意味を、精神力によって解放する。
心を集中させ、精神力を言葉に重ね合わせる事で、
言葉に秘められた力を解放。
さらにその力が、言葉の意味に従って
大自然の力を集結、変換し、解放する。
適度な集中力があれば、
比較的小さな力で大きな力を解放できる。
同じ意味なら、多少言い回しが違っていても扱える。
言葉の意味を理解していなくても扱う事はできるが、
理解していたほうが効果は数倍高くなる。
治癒魔法は、精神力を変換したエネルギーを
そのまま流し込んで「治療」する。
即効性がある分、急速に回復を早めるため、
受けるほうにも負担がかかる。
いわば「切開しない手術」。
治癒術の場合、
エネルギーを直接流し込む魔法と違い、
大自然の力で包み込むように
ゆっくりと注ぎ込むため、
受ける側にはほとんど負担がかからない。
「治す」というよりも、
「治癒能力を補助する」という意味合いが強く、
即効性はあまりない。
人によって向き不向きはあるものの、
練習すれば比較的簡単に習得できる。
その為、人々にとってはごく身近なもの。
魔法は精神エネルギーそのものなので、
特別な行動をしなくても、
集中し念じるだけで発動する。
つまり、自分の意識さえ残っていれば、
身柄を拘束されていたり口封じをされていても
扱う事ができる。
幻竜語を話せることが絶対条件。
竜以外でこの言葉を扱える者は
世界中に数えるほどしかおらず、
また竜自体数が少ないため、とても貴重な存在。
幻竜語はすべて言い終えて始めて効果が現れる。
強力なものほど長い文章を唱える必要があり、
しかも詠唱を途中でやめた場合は
最初からやり直しとなってしまうため、
詠唱しきる時間が必要。
言葉として発音しないと効果がないため、
口封じをされると一切扱うことができなくなる。